山梨県・甲西中学校第3学年 キッズゲルニカ発表会
平和の種を世界中の人々へ
〜What can you do for WORLD PEACE?〜
 *発表会当日のプログラム*

語り〜想像してごらん、私たちは平和のために何ができるだろう

選抜合唱「死んだ男の残したものは」

詩「紙切れのように」

スライドと語り〜理不尽な死と命の重さについて

学年合唱「生きる」

スライドと語り〜私たちのメッセージ

詩「平和の種」

ソロ「世界に一つだけの花」

学年合唱「聞こえる」

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 「紙切れのように」

紙切れのように人が燃える
ガラスのように人が砕ける

一瞬の光に解けて 消え去った人々がいる
ガス室で苦しみの声をあげながら死んでいった人々がいる
自ら爆弾となって 海へ散っていった人々がいる

死んだ父の目をくりぬけと命令され
狂ったようにナイフを突き刺した子ども
無差別に埋められた地雷により頭が砕け散った老人

憎しみが憎しみを生み
怒りが怒りを生む

栄光という名のもとに 続けられてきた人殺し
正義という名のもとに繰り返されてきた 戦争

歴史が私たちに教えてくれたのは 人は殺し合うものだ という動かしがたい現実
かけがえのないものをなくし とりかえしのつかないことをする という悲しい現実

この途方も無い現実に私たちは ただ 立ちすくむ

でも 学ばなくてはならない、この現実から
見つけなければならない、本当の生き方を

だってあの時
紙切れのように 燃えたのは いま ここにいる私 なのだから
ガラスのように 砕け散ったのは いま そこにいるあなた なのだから

失われた未来を 取り戻すために
悲しい歴史を 変えるために
平和な世界を 築くために


「平和の種」

ひとつでも多くの花を!

今 地球上には何万という地雷が埋められている
そして その地雷を撤去し
かわりに 花を ひとつ またひとつ 植えている人がいる
何万という地雷が 何万という咲き乱れる花となったらどうだろう
地球上に 色とりどりの花が咲く
人びとの心に しあわせの花が咲く

ひとつでも多くの笑顔を!

今 差別や戦争で 苦しんでいる人たちがいる
大切な人を失って 悲しんでいる人たちがいる
その人たちの痛みを 自分のことと考えて
ともに生きようとする人がいる
苦しみや悲しみを笑顔に変えようとする人の存在に
どれだけ勇気づけられるだろう
地球上に 明るい笑顔の花が咲く
人びとの心に 希望の花が咲く

世界中に平和の種を!

今 私たちは 平和の種をまいている
本当に 小さな小さな種
しかし 私たちの心をこめた種だから・・・

種よ
世界へ飛び立て!
ささやかだけど 強い光となって
世界中を照らせ!
いつの日か 平和の花が咲き乱れるように


(作・甲西中学校3学年)

<私たちからのメッセージ>

「平和な世界」とはなんだろう。

例えば助け合えること、笑えること、食べられること、眠れること、喜びをわかちあえる家族や仲間がいること。

今日本に生活をしている私たちは、戦争の危険も無いし、飢えることも無い。でも日本がそうだからといって世界がそうだというわけではない。確実に苦しんでいる国があり人々がいる。しかしそんな世界で「平和」を実現するために頑張っている人びともいる。現実を少しずつ知る中で考えたことは「人間は人間を区別してはならない。その命は平等にあるべきなのだ。」ということ。「平和とは人間が人間の生活の中でつくっていくものだ。」ということ。一人ひとりの人間の生き方が「平和」への道筋をつくるのだ。一人の力は小さくてもみんなの力をあわせれば、きっと地球に平和はおとずれる。

私達にも何かができる。

だからこそ、このキッズゲルニカに参加をしたのだ。


「平和への一歩」〜半年間の取り組みをふり返って〜
実行委員長 山口智広

「平和」というひとつの言葉がまさか自分達3年生をこんなに大きく成長させるとは思ってもいませんでした。

世の中はとてもおもしろい。だって皆で力を合わせればなんだってできてしまうんですから。

しかし、今までの人間の過ちは力を合わせる方向が間違っていたのです。それを逆に考えれば、つまり「平和」の方向に力を導くことができれば確実に平和になるということです。皆の力を合わせればなんだってできる、それがこの取り組みの中で本当に実感できました。

僕達は今回キッズゲルニカに参加することで、僕達にとってほんとうに大きな「平和」を考えるための一歩を踏み出しました。発表会を行う中で感じていたことは、「こうやって語りやソロ、前に出てがんばっている人もいるけれど、この僕達の大きな一歩の裏側で人目にはつかないけれどものすごくがんばってくれた人たちがいる。壁画を描いたり、詩をつくったり、スライドをつくったり・・・。そういう人たちがいてくれたからこのステージはできているんだ。詩を心をこめてつくった人がいて、その詩を心をこめて朗読する人がいて、いろいろなところで一人一人の力が重なり合ってこのステージが成り立っているんだ」ということです。みんなの力無くしてはあんなに素晴らしい発表はできなかったと思います。

自分はこの発表会が終わって二つの大切なものを見つけました。

ひとつは、キッズゲルニカへの取り組みを通して今までには無い友情というか信頼関係を芽生えさせたということです。例えば、自分は壁画の制作に加わっていましたが、絵を描き始めたころはぜんぜんまわりが見えなくて、なんとなく描いていたり、なんだか困っているだけだったり、疲れてくると遊びだしたりする仲間に対して自分はとてもイライラしていたことを覚えています。このままでは良くならないと思い、「ここに何しに来てるんだ?」と投げかけました。それは実行委員長としての立場からではなく、一人の人間としてこの取り組みの大切さをわかってもらいたかったからです。その後の作業はうるさい(みんなよくしゃべるので)ことは変わらなかったけれどその中身はずいぶんと変わりました。何かこう穏やかなムードというか勝手に描いていくのではなく一人一人が相談しあって作業をしたり、お互い注意しあったり、なんだか「ものすごく最高!」といった雰囲気でした。一人一人が絵に込める情熱が伝わってくるんです。壁画は冬休みと土日の活動で制作担当と手伝える人達による自主参加の形でがんばってきました。普段の学校生活とはまた別の友情、人間関係が生まれたように感じました。

自分がこうして壁画に関わっていたように、自分の知らないところでがんばってくれた人がいる。それに気づいたことが二つ目の大切なことです。こういう人たちのがんばりを知った以上、絶対に発表会を成功させたいと強く思いました。発表会は本当に皆のいろいろながんばりがひとつになるべき場所なのです。皆、仲間がいてくれたからがんばれたのだと思います。

人間は、人間との関わりの中でお互いを刺激しあい、お互いを高めあい、そして信じることで自分の中に眠る未知なる力に気づき、それを伸ばしていくことができるんです。

キッズゲルニカへの取り組みは、自分達の未熟さを知るきっかけにもなったし、同時に、僕達皆をより強く結び合わせるきっかけにもなりました。

                                                     2003年3月8日 記

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